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日本最高峰の植物タンニンなめし革 「栃木レザー」とは

2021/07/23
by 日本 太郎
「栃木レザー」って何だ?

近年、革製品の愛好家たちのなかで注目を集めている「栃木レザー」。植物タンニンなめし革の専門タンナー、栃木レザー株式会社が手がける革を総称して「栃木レザー」と呼んでいます。栃木レザー株式会社は日本国内で唯一、伝統的なピット製法で植物タンニンなめしを専門に行っている皮革メーカーです。革の本場であり、一大生産地であるイタリアのトスカーナ地方においても、伝統的なピット製法を行っているタンナーは数社しかありません。あくまでも天然素材としてのタンニンなめし革の製造にこだわり、化学薬品を使用しない環境にも配慮した希少な素材を提供し続けています。

伝統の技匠を現代に継承するマイスター

革のなめし技法には大きく二つに分けて、主に化学薬品を使用する「クロムなめし」と「植物タンニンなめし」があります。
「植物タンニンなめし」は「クロムなめし」と比べ、200年余り古い歴史を持ち、革のなめし技法が体系化される以前の原始的な方法を含めれば、その起源は先史時代といわれています。
栃木レザー株式会社では、最新の設備による徹底した品質管理のもと、職人たちの手によって伝統的な製法を守っています。

「栃木レザー」の特長とは

日本国内で一般的な革の製造法では、「ドラム」「タイコ」などと呼ばれる大きな回転槽に原皮と薬品を入れ、回転させながら薬液を浸透させる手法が一般的です。この方法は、仕上がりが早く効率的ですが、原皮が回転槽内に叩きつけられるため、革がやわらかく仕上がります。
一方、栃木レザーが行っているピット槽に漬け込む手法では、仕上がりに時間がかかり効率的とは言えませんが、革は自然の状態のままの風合いが強く残り、繊維が固く締まった仕上がりになります。
栃木レザーは自然のままの革の風合いが強く残り、引き締まった革となるのです。

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